後悔先に立たず!知らないと危険な大麻の知識
- ninon-kouken
- 2024年7月12日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年7月15日
◆CBDとTHCの違いを徹底解説:効果・作用・法規制
(読了までの時間:4分)
近年注目を集めているCBD(カンナビジオール)製品。このCBDはストレス軽減やリラックス効果があるとされており、精神作用や中毒作用がないことで人気となっています。一方、THC(テトラヒドロカンナビノール)は精神活性作用があることで知られ、規制の対象となっています。ここでは、CBDとTHCの違いを詳しく解説し、CBD製品にTHCが含まれていた事例についても触れていきます。
CBDとは?
CBDは「cannabidiol(カンナビジオール)」の略称で、大麻に含まれる物質「カンナビノイド」のひとつです。アサの茎や種子から抽出される成分で、精神作用や中毒作用がないことで知られており、医療や美容分野でも注目されています。CBDは炎症を鎮めたり、不安を緩和する役割があるため、さまざまな製品に加工され普及しています。

THCとは?
THCは「tetrahydrocannabinol(テトラヒドロカンナビノール)」の略称で、同じく大麻に含まれるカンナビノイドの一種です。THCは大麻の花や葉から抽出され、精神活性作用があり、気分がハイになる作用を持ちます。このため、日本では違法薬物として規制されています。

【CBDとTHCの作用機序】
CBDとTHCはいずれも私たちの体内に存在する「エンドカンナビノイド・システム(ESC)」に作用します。ESCは、生理機能や気分、日常生活の調整に重要な役割を果たします。しかし、CBDとTHCの作用の仕方には違いがあります。
CBDの作用機序
CBDは、内因性カンナビノイドの働きを模倣してその作用を増強します。これは、体内のカンナビノイド受容体に間接的に作用し、リラックス効果や抗炎症作用をもたらします。
THCの作用機序
THCは、カンナビノイド受容体に直接結合し、脳に作用して精神活性効果を引き起こします。このため、使用者は多幸感や陶酔感を感じることがありますが、同時に依存症や認知機能の低下などのリスクも伴います。
【CBDとTHCの効果】
CBDの効果
CBDには以下のような効果が期待されています:
• ストレス緩和
• リラックス効果
• 抗炎症作用
• 抗菌作用
• 抗がん作用
• 骨の成長促進
• 肌トラブルの改善(アトピー性皮膚炎、ニキビなど)
THCの効果
THCには以下のような効果があります:
• 精神活性作用(多幸感、陶酔感)
• 痛みの緩和
• 食欲増進
• 吐き気の軽減(特に抗がん治療中の患者に対して)
【CBDとTHCの副作用】
CBDの副作用
CBDは比較的安全とされていますが、大量摂取すると以下の副作用が生じる可能性があります:
• 倦怠感
• 眠気
• めまい
• 軟便
• 頻脈
THCの副作用
THCの使用には以下のような副作用があります:
• 認知機能の低下
• 記憶力の低下
• 精神的依存
• 不安感やパラノイア
【安全性と法規制】
CBDの安全性と法規制
日本では、CBDは大麻取締法の規制を受けていません。これは、CBDが大麻の茎や種子から抽出されるためです。世界保健機構(WHO)はCBDの安全性について「依存性や乱用性がない」と明記しており、アスリートの使用も増加しています。
THCの安全性と法規制
THCは強い精神活性作用を持つため、日本では違法薬物として規制されています。THCの摂取は法的に禁止されており、使用や所持が発覚した場合には厳しい罰則が科されます。
CBD製品にTHCが含まれていた事例
最近、日本国内で販売されていたCBD製品にTHCが含まれていたことが判明した事例が報告されました。厚生労働省にて分析を行い、2種類8製品のうち、2種類5製品から、微量の大麻成分THC(テトラヒドロカンナビノール)が検出されました。この事例は、CBD製品を購入する際には、その成分について十分に確認する必要があることを示しています。

まとめ
CBDとTHCは同じ大麻から抽出されるカンナビノイドですが、その作用や法規制、安全性には大きな違いがあります。CBDは精神作用がなく、健康管理や美容のために安全に使用できる成分として注目されています。一方、THCは精神活性作用があり、依存性があるため法的に厳しく規制されています。
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